「通常起こらない」
http://www.treeman9621.com/CPP_BRANCH/cpp208/bright.htmlより
ページ丸ごとの引用になってしまって恐縮だが。
「宇宙飛行士の周囲の月面に対して、背景の山が異常に明るい」理由は。
簡単に言ってしまえば、月の表面はレゴリスという、微細なガラス状の砂で覆われているから。
宇宙空間からは常に、微小な星間物質の粒子(宇宙塵)や隕石が降り注いでいる。
地球に降ってきたものは大気との摩擦で燃え尽きてしまうが(これが流れ星の正体)、月には大気がないのでそのまま月面に衝突する。そのとき、衝撃と熱で表面が溶け、ガラス状の生成物となる。
(余談だが星野之宣氏の短編SFマンガ『残像』(1982年)は、これを見事にストーリーに取り入れた作品であった。)
言わば月面は、およそ30億年前から積もった微細なビーズ状のガラス粒で覆われており、その反射特性は、工事現場の警備員などが着る反射チョッキによく似ている。
斜めから入った光はさほど反射しないが、正面から入った光はそのまま照り返す状態に近くなるのだ。
その辺りの解説は、こちらのブログが非常に分かりやすい。スタパオーナーの部屋 月光浴の科学(サイエンス) −その3−
引用ページの写真はどれもほぼ順光で、太陽高度15°〜38°のときに撮られている。
45度よりも低い角度で太陽光に照らされており、斜めに光があたる地面が暗めで、直射に近い山の斜面が明るいこの状態は、大変理にかなっているのだ。
>宇宙飛行士の周囲の月面に対して、背景の山が異常に明るい。
このようなことは、通常起こらないことである。
そりゃそうですよ(笑)。我々の住む地球上はドップリと大気に包まれている上、レゴリスに覆われてなどいないんですから。地球上と月面では全然環境が違うことすら理解せず、自分の狭い常識だけで「おかしい」と決め付ける―
アポロ捏造論者の思考は、どなたも判で押したようにソックリだ。
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