■今野真理ちゃん 誘拐殺害現場

埼玉県入間市の今野真理ちゃん(4歳)、1988年8月22日失踪。

翌1989年2月6日、遺骨入り段ボール箱が今野さん宅前に置かれる。同年9月13日、五日市町日向峰の山林で遺体発見。


●誘拐現場



左は毎日フォトバンクより。埼玉県入間市の入間ビレッジと、誘拐現場の歩道橋。現在もそのままに在る。手前の建物が今野さん宅のあった7号棟。奥が8号棟。

右は現在の写真。報道写真と同じ位置から撮ってみたが、木が大きく成長していた。



帽子にタオルをかぶった宮崎がこの歩道橋の階段を上る、実況検分時のニュース映像を覚えておられる方も多いだろう。

NNNニュースより)


8月22日午後3時過ぎ、真理ちゃんはこの階段を上る。真理ちゃんに目をつけた宮崎は、素早く反対側の階段から上がって待ち伏せた。このときの様子は犯行声明にも(得意げに)書かれている。


ここに宮崎が現れたことで、4歳の幼女の運命は暗転してしまった。

歩道橋から駐車場へ戻る道のりは黒須小学校の校庭から丸見えとなるが、夏休み中で目撃者はいなかった。



●殺害・遺体遺棄現場



真理ちゃんを乗せたラングレーは国道16号線から五日市街道に入り、宮崎の地元、新多摩変電所横の道路に入って行く。

現在は車では進入できないが、この奥の突き当たりにハイキングコース入り口がある。




ハイキングコース入り口から振り返ったところ。この空き地に車を停め、真理ちゃんを連れ出したという。


コース途中にある道標。地図には載っていない地名だが、この一帯は「日向峰」となる。


真理ちゃんの遺体が遺棄されていたとおぼしき地点。ハイキングコースからの道はなく、かなり急峻な山肌を数十メートル下りねばならない。
すると若干、平らに開けた地点に出る。宮崎はこの辺りで遺体のビデオ撮影を行なったらしい。

こんな誰一人通らない山中に、一年あまりも放置されていた真理ちゃんの寂しさを思うとやり切れない。
当時、この現場には「真理善童女霊位」と戒名が書かれた簡素な慰霊碑と、大量の花束が供えられていた。

それらの痕跡を捜してみる。今どきこんな事をしてるのは地球上でオレだけな訳だなァと思いつつ、一帯を歩きまわったが、どれだけ捜しても見つからなかった。どうやら本式のお墓を立てた後、撤去されたようである。

(真理ちゃんのお墓はとある寺院にあるが、今野さん宅のプライバシーなので探訪は遠慮した。)





山の中のゴミにしては場違いな、陶器の湯呑み?が落ちていた。かつてのお供え物の一部なのだろうか。



再び入間ビレッジ。

宮崎は真理ちゃん殺害から半年後の2月6日深夜、この7号棟と8号棟間の道路にラングレーを停めた。そして焼却した真理ちゃんの骨を入れた段ボール箱を、今野さん宅玄関ドア前に置いて走り去る。

右、玄関ドア(すでに今野さんは転居し、現在は別の方が住んでいる)。箱はドアに押し付けるように置かれていたという。





再び日向峰。

残念ながら正確な慰霊碑の跡は分からなかったが、線香を焚いて供花をした。

こんな、縁もゆかりも無いオジサンにお供えをされてもポカーンであろうが、真理ちゃんの冥福を祈って山を下った。


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