以前「美しい日本の心霊写真百選」というサイトがあったが、Not Foundになって久しかった。だが、復刻ページを作って下さった方がいるので、有難くリンクさせて頂きます。
こちらの写真は殆どが、中岡俊哉編「恐怖の心霊写真集」（1974）から採られている。これは当時の子供達（筆者含む）を恐怖のドン底に突き落とした本であった。「日常のスナップに幽霊が写る」というのが、子供心にあまりにショッキングだったのだ。
もちろん現在の目で見ると明らかに二重写しや合成、フラッシュの偶然だろうという物が多い。また「木の陰が顔に見える」等、逆三角に●が三つ並べば顔と認識してしまう、いわゆるシミュラクラ現象で心霊写真と思い込んでる物も多いようだ。
だが、それらではどうにも説明のつかない摩訶不思議な写真も数々ある。
現在はリアルな心霊写真やUFO写真が、CGで誰でもお手軽に作れてしまい、写真の証拠能力などなくなってしまった。だが上記の本に集められているのは、そんなことのできる以前の頃の物である。
そもそも“心霊写真”の語が広く膾炙したのはこの本から。一般人がイタズラで「心霊写真をデッチあげて、人に見せて驚かす」などという発想自体が無かった頃のものだ。
そういう意味では“不思議を楽しめる”貴重な写真集だ（当然ながら苦手な方はご遠慮下さい）。