14・奥富玄二




「狭山事件 一問一答 冤罪論の疑わしさをめぐって」より



当ページの目的は事件推理ではないので、奥富玄二氏に関しては、推測を書くことを差し控えたい

ただ、Wolfgangの書く「結婚を控えて自殺したのも性的不能の悩みが関係していた可能性があります」には、一言いいたい。

ちょっと先生の名前は忘れましたけれども、当時陰金か何かが出来まして、診断を受けましたお医者さんにまあ性的に不自由だというようなことを相談しておるというようなことがわかってまいりまして―

(二審第39回公判)
「狭山事件を検証する」狭山事件と部落差別 より 

奥富氏の性的な事情について触れているのは、この中勲警視正の発言だけである。奥富氏が性的不能だったという医師の証言など存在しない。
また「当時」がいつのことを言っているのかも不明。

この発言だけをもって「性的不能だった」とは断定できないし、ましてや勝手に自殺の動機にこじつけるとは、無神経もいいところだ。

Wikipediaの記述ではこうである。




Wikipediaより


警視正の発言「陰金か何かが出来て〜性的に不自由だというようなことを相談」が、「性的不能に悩んで医師に相談」と、インキンの話が勝手にインポテンツの話に書き換えられてしまっている。

ともあれ、こんな不確かな伝聞だけで、下世話な憶測を平気で書く辺りだけでも、Pauli Wolfgangの人格レベルが伺い知れよう。

※注―推測

狭山事件推理の中には、奥富氏が以前、中田家で作男をしていたことから「奥富は善枝さんと顔見知りだった」と、〈奥富犯人説〉も語られているようだ。推理自体はその人のご自由だが、個人的には非常にマユツバだ。

奥富氏が作男をしていたのは昭和22年頃からの1〜2年で、まだ善枝さんが生まれたばかりか、ハイハイをしていた頃の話だ。奥富氏自身は15、6歳の頃である。

それに、もし肉体関係に進むほどの間柄だったら、二人はたびたび会っていたであろうし、手紙や電話のやりとりもあっただろう。中田家の人間がそれに気づかない訳がないと思うのだが。

まして結婚を控えた中年男と女子高生という、少々奇異なカップルは、近所の好奇の噂の餌食になったはずだが、そのような話は資料から見当たらない。




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